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占いに頼りすぎてしまうとき、何が起きているのか

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占いに頼りすぎている状態は、占う回数の多さではなく、自分で決めるはずだったことを占いの答えに預けてしまっている状態を指します。週に何度引いても自分で決めている人がいる一方、月に一度でも結果が出るまで引き直してしまう人がいます。この記事では、そうなるときに心の中で何が起きているのかと、距離を取り戻す手順を書きます。

頼りすぎかどうかは、回数では決まらない

占いに頼りすぎかどうかを判断する基準は、占った回数ではなく、占ったあとに自分がどう動いたかです。

同じ「週に3回引く」でも、中身はまったく違います。引いたカードを材料のひとつとして、最後は自分で決めている人。そして、カードが良ければ進み、悪ければやめる、という形で判断そのものを預けている人。前者は道具として使えていて、後者は判断の外注になっています。

自分がどちらかを確かめる質問がひとつあります。「もしこの結果が逆だったら、自分はどうするだろう」。すぐに「それでもこうする」と答えが出るなら、あなたはもう決めていて、占いは後押しに使われているだけです。答えに詰まるなら、決めることを占いに任せている状態に近づいています。

なお、ここで言う「頼りすぎ」は、医学的な依存症の診断とは別の話です。生活や仕事に支障が出ている、やめようとしても自分では止められないという段階であれば、専門の相談窓口を頼るほうが確実です。

答えが出るまで引き直してしまう理由

同じことを何度も占ってしまうのは、意志が弱いからではなく、望んでいる答えがすでに決まっているからです。

人は、納得できない結果を受け取ると、条件を変えてもう一度試します。カードを引き直す、別の占い師に聞く、別のアプリを試す。そうして「望んだ答え」が出たところで手を止める。この動き自体は、占いに限らず、セカンドオピニオンを探すときにも起きるごく普通の反応です。

ただ、占いの場合は引き直す手間がほとんどかかりません。無料で、何度でも、深夜でもできてしまう。だから途中で止まりにくく、気づくと同じ問いを何十回も繰り返すことになります。

そして引き直しを重ねるほど、最初に出た結果の意味は薄れていきます。10回引いて10通り出たなら、そこから見えてくるのは「自分はこの答えが欲しかった」という手がかりです。引き直した回数は、それだけ長いあいだ一人で抱えていたということでもあります。

占いを読んで「当たっている」と感じるときに心の中で何が起きているかは、「タロットは当たるのか。心理学から見た仕組み」に書きました。この仕組みを知っておくと、引き直したくなったときに一度立ち止まりやすくなります。

不安が強いときほど、答えが欲しくなる

占いに頼りたくなるのは、たいてい自分では決められない状況に置かれているときです。

相手の気持ちがわからない、結果が自分の努力だけでは動かない、いつ答えが出るかもわからない。この「自分では動かせない」「先が見えない」という組み合わせは、人にとってかなり負荷の高い状態です。そこで、とりあえずの答えをくれるものがあれば、手が伸びるのは自然なことだと言えます。

つまり、占いに頼りすぎてしまうこと自体は、性格の問題ではありません。問題は占いではなく、その手前にある「誰にも相談できない状態」のほうにあることが多いのです。 相談先が一つしかなければ、その一つに負荷が集中します。

相談先の選び方は、「悩みを吐き出す場所がないときの選択肢」で、匿名相談・カウンセリング・書き出しなどを比較しています。

お金が動き始めたときは、別の問題として扱う

占いの鑑定料が上がっていく、断ると不安になるという段階まで来ている場合は、心の持ち方の話ではなく、消費者トラブルとして扱ってください。

判断の目安になるのは、次のような働きかけがあるかどうかです。

これらは占いの当たり外れの問題ではなく、契約と勧誘のやり方の問題です。すでに支払ってしまった場合でも、状況によっては取り戻せることがあります。ひとりで判断せず、お住まいの地域の消費生活センターにご相談ください。相談は無料で受け付けています。やり取りの記録や支払いの履歴は、消さずに残しておいてください。

なお、無料と書かれているサービスでも、悩みを入力する以上は自分の情報を渡すことになります。保存されるか、学習に使われるか、どこへ送られるかの確認方法は、「AI占いは当たるのか、安全なのか」にまとめました。

距離を取り戻すための、3つの手順

占いをやめると決める必要はなく、引く前に自分の答えを書く・同じ問いは期間を空ける・占いで決めないことを先に決める、という3つで使い方を変えるほうが現実的です。

1. 引く前に、自分の答えを先に書く

カードを引く前に、「いま自分はどうしたいか」を一行でいいので書いておきます。順番を逆にするだけで、占いは答えそのものではなく、自分の考えと突き合わせる材料になります。書いた内容と結果がずれたときにどう感じたか、そこに情報があります。

2. 同じ問いは、一度引いたら期間を空ける

同じテーマを引き直したくなったら、次に引くのは状況が変わってからにします。1週間でも、相手から連絡が来てからでも構いません。基準は日数ではなく、前回と何かが変わったかどうかです。何も変わっていないなら、引いても読み取れるものは増えません。

3. 占いで決めないことを、先に一つ決めておく

お金、仕事、医療、別れるかどうか。生活に直接影響することを一つか二つ選んで、「これは占いでは決めない」と先に線を引いておきます。迷ったあとで線を引くのは難しいので、迷っていないうちに決めておくのが要点です。

気持ちの整理そのものに詰まっているときは、「気持ちの整理がつかないときに、書き出して整理する方法」の手順が、1番目の書き出しにそのまま使えます。

「決めてもらう道具」から「考える材料」に戻す

タロットカードは答えを決めるものではなく、自分がすでに考えていることを映して確認するための道具です。

ひそひそタロットも、当てることではなく、自分がどう感じているかに気づくための道具としてカードを使っています。使うなら、この記事の1番目の手順のとおり、引く前に自分の答えを一行書いてからにしてください。リーディングは登録不要で試せます。引いたあとに「それでも自分はこうしたい」と言葉が出てきたなら、その一文のほうがカードより重要です。

サービスの使い方や料金についてはよくあるご質問にまとめています。

よくある質問

占いに頼りすぎかどうかは、どう判断すればいいですか?
回数ではなく、占ったあとに自分がどう動いたかで判断してください。目安になる質問は「もしこの結果が逆だったら、自分はどうするだろう」です。すぐに「それでもこうする」と答えが出るなら、自分で決めたうえで占いを後押しに使えている状態です。答えに詰まるなら、決めることを占いに預けている状態に近づいています。
同じことを何度も占ってしまうのは、なぜですか?
望んでいる答えがすでに決まっていて、それが出るまで条件を変えて試してしまうためです。占いは引き直す手間がほとんどかからないため、途中で止まりにくくなります。ただし引き直すほど結果の意味は薄れ、最後に残るのは「自分はこの答えが欲しかった」という事実だけになります。
占いをやめたほうがいいのでしょうか?
やめる必要はありませんが、使う順番を変えることをおすすめします。引く前に自分の考えを一行書いておく、同じ問いは状況が変わるまで引き直さない、占いで決めないことを先に決めておく。この3つで、答えを預ける使い方から、自分の考えと突き合わせる使い方に戻せます。
占いで高額な料金を請求されている場合は、どうすればいいですか?
心の持ち方の問題ではなく、消費者トラブルとして扱ってください。やめることへの不安をあおられる、「除霊」や「開運グッズ」といった名目で追加の購入をすすめられる、総額が示されないまま鑑定が続くといった場合は特にあてはまります。お住まいの地域の消費生活センターにご相談ください。相談は無料で受け付けています。やり取りの記録や支払いの履歴は、消さずに残しておいてください。

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