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タロットは当たるのか。心理学から見た仕組み

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タロットが当たっていると感じるのは、多義的な絵柄と言葉に自分の状況を重ねて読んでいるからで、これは予言というより自己理解の作業に近いものです。

「タロットは当たるのか」と検索する人の多くは、信じきってはいません。半信半疑のまま、仕組みを知りたくて調べています。この記事は、その立場で書いています。

結論から書くと、タロットが未来を言い当てているという証拠はありませんが、それでも「当たった」と感じる人が多くいるのは、別の仕組みが働いているからです。

この記事は、タロットを信じさせるために書いたものではありません。仕組みを知ったうえで道具として使う、という話をします。

「当たっている」と感じるとき、何が起きているのか

タロットの解釈が自分に当てはまると感じるのは、多義的な言葉と絵柄に対して、読む人が自分の状況を無意識に重ねているからです。

これは心理学でよく知られた2つの働きで説明できます。

誰にでも当てはまる言葉を、自分のことだと感じる

「あなたは周囲に気を配るが、本当は一人の時間も必要としている」。この文章は、多くの人が自分に当てはまると感じます。誰にでも当てはまる曖昧な記述を、自分だけに向けられたものとして受け取る傾向を、バーナム効果と呼びます。

タロットの解説文は、意図せずこの構造を持ちやすくなっています。1枚のカードに複数の意味があり、どれを取るかは読み手に委ねられているからです。

あいまいな絵に、自分の状況を映して読む

あいまいな図像を見たとき、人はそこに自分の関心事を読み込みます。これがもうひとつの働きです。同じカードでも、仕事で悩んでいる人は仕事の話として、恋愛で悩んでいる人は恋愛の話として読みます。

これは、心理検査の投映法(ロールシャッハテストなど)が使っているのと同じ原理です。あいまいな図を見せて、そこに何を見たかを手がかりにする方法です。

心理学者のユングは、象徴が無意識にあるものを意識の側へ引き出す働きを持つと考えました。これはタロットについて述べたものではなく象徴一般の考え方ですが、タロットが自己理解の道具として語られるとき、下敷きになっているのはこの象徴論です。

※ 心理学には「投影」というよく似た用語がありますが、そちらは自分の感情を他人が持っていると感じる働き(自分が相手を嫌いなのに「相手が自分を嫌っている」と感じるなど)を指します。ここで説明しているものとは別の概念です。

それは「インチキ」ということなのか

仕組みが心理的なものだとしても、そこで得られた気づきが偽物になるわけではありません。

カードを引いて「これは違う」と感じたとき、あなたは自分が何を望んでいないかを知ります。「当たっている」と感じたとき、それは以前から薄々わかっていたことに、外から言葉が与えられた瞬間です。どちらの場合も、動いているのはあなた自身の理解です。

問題があるとすれば、当たると信じ込んで判断を委ねてしまうときです。「カードがこう出たから転職はやめる」という使い方は、自分で決めることを手放しています。

「当たる確率」という考え方が合わない理由

タロットに当たる確率を求めても、意味のある数字は出てきません。当たったかどうかを判定する基準が、読む人の受け取り方によって変わるからです。

「変化のとき」と出たあとに転職しても、しなくても、どちらも「当たった」と解釈できてしまいます。これは占いの精度が低いという話ではなく、そもそも精度を測る土俵に乗らないということです。

だから、当たる占い師を探すより、自分が納得できる読み方をしてくれる相手を探すほうが、実際の役に立ちます。

当てるためではなく、気づくために使う

タロットの使いどころは、未来を知ることではなく、自分がその答えを見たときにどう反応するかを観察することです。

ひそひそタロットは、この考え方で作っています。悩みを書くとカードを引き、AIがその内容を読み解きますが、目的は言い当てることではありません。カードという外からの問いかけを受けて、自分でも気づいていなかった本当の気持ちに気づくきっかけにしてもらうためのものです。無料リーディングは登録不要で、匿名のまま試せます。

※ カードを前にして「それは違う」と思ったなら、その反発こそが手がかりです。当たっているかどうかより、自分が何を思ったかを見てください。

信じていなくても、意味はあるのか

信じていなくても意味はあります。むしろ信じていない人のほうが、カードを鵜呑みにせず自分の感想を持てるぶん、道具として使いこなせます。

気持ちを整理する方法としては、書き出すやり方もあります。あわせて「気持ちの整理がつかないときに、書き出して整理する方法」もどうぞ。人に話す場所を探している場合は、「悩みを吐き出す場所がないときの選択肢」で5つの方法を比べています。

よくある質問

タロットは本当に当たるのですか?
未来を言い当てているという証拠はありませんが、それでも当たったと感じる人が多いのは、多義的な言葉と絵柄に対して、読む人が自分の状況を無意識に重ねているからです。誰にでも当てはまる記述を自分だけのものと感じるバーナム効果と、あいまいな図像に自分の関心事を読み込む働き(心理検査の投映法と同じ原理)の2つで説明できます。
仕組みが心理的なものなら、意味がないということですか?
そうではありません。カードを引いて「これは違う」と感じたなら、自分が何を望んでいないかがわかります。「当たっている」と感じたなら、以前から薄々わかっていたことに外から言葉が与えられた瞬間です。どちらの場合も動いているのはあなた自身の理解なので、得られた気づきが偽物になるわけではありません。
タロットが当たる確率はどのくらいですか?
意味のある数字は出せません。当たったかどうかを判定する基準が、読む人の受け取り方によって変わるからです。「変化のとき」と出たあとに転職してもしなくても、どちらも当たったと解釈できてしまいます。精度が低いという話ではなく、精度を測る土俵に乗らないということです。
タロットを信じていなくても、使う意味はありますか?
あります。信じていない方のほうが、カードを鵜呑みにせず自分の感想を持てるぶん、道具として使いこなせます。当たっているかどうかより、カードを前にして自分が何を思ったかを手がかりにしてください。

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