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職場で孤独を感じるとき、何が起きているのか

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職場の孤独は、周りに人がいないから起きるのではありません。人はいるのに、役割としてしか扱われていないときに起きます。挨拶も会話も普通にあるのに孤独を感じるのは、そのためです。

この記事では、職場で孤独が生まれる条件と、辞めたい気持ちが出てきたときに何を切り分ければいいのかを書きます。

一人でいることと、孤独を感じることは別

職場の孤独は、関わりの量ではなく、質のほうで決まります。

一日中誰とも話さなくても平気な人がいる一方で、毎日会議に出て、昼食も同僚ととっているのに孤独を感じる人がいます。後者で足りていないのは、会話の回数ではありません。自分がここにいてもいなくても同じだ、という感覚のほうです。

職場では、人は役割として扱われます。担当者として、部下として、経験のある人として。それ自体は仕事の仕組みなので悪いことではありませんが、役割の外側にいる自分に誰も触れない時間が続くと、居場所のなさとして出てきます。

孤独を感じやすくなる職場の条件

孤独感は性格の問題として語られがちですが、実際には職場の側の条件で大きく変わります。次のどれかに当てはまっていないか見てみてください。

役割の話しかしない

用件だけのやりとりで完結する職場では、相手の人となりを知る機会が生まれません。効率はいいのですが、誰とも接点ができないまま年数だけが過ぎます。

立場が変わった

昇進して以前のように愚痴を言えなくなった、中途で入って共通の話題がない、周りと年代が離れている。役職が上がるほど、同じ目線で話せる相手は減ります。これは能力の問題ではなく、構造上そうなります。

顔を合わせる機会が減った

リモート中心の働き方では、用件のない会話が発生しません。以前は席を立ったついでに交わしていた一言が、意識して時間を取らないかぎり起きなくなります。

話せていた人がいなくなった

一人だけ話せる相手がいたけれど、異動や退職でいなくなった。この場合、職場の環境は何も変わっていないのに孤独になります。もともと、その1人で成り立っていたということです。

※ 条件が特定できると、対処の見当がつきます。話せる人がいなくなったのが原因なら、必要なのは全員と打ち解けることではなく、1人を見つけることです。

「辞めたい」が出てきたとき

職場の孤独が続くと、辞めたいという気持ちが出てきます。この気持ち自体は、おかしなものではありません。一日の大半を過ごす場所で居場所がなければ、離れたくなるのは自然な反応です。

ただ、辞める判断をする前に、3つに分けておくと後悔が減ります。

仕事の内容はどうか。やっていること自体には手ごたえがあるのか、それとも内容にも興味がなくなっているのか。

条件はどうか。給与、勤務時間、通勤。人の問題と混ざって語られやすい部分です。

人との関わりはどうか。特定の相手が原因なのか、職場全体の雰囲気なのか。

人との関わりだけが原因なら、異動、担当替え、働き方の変更で解決することがあります。3つとも冷めているなら、転職を検討するほうが筋が通っています。混ざったまま「もう限界だ」と決めると、次の職場で同じ感覚が戻ってきたときに、何が原因だったのかがわからなくなります。

この切り分けは、疲れの原因を特定する作業と同じです。人間関係全般の消耗については「人間関係に疲れたとき、まず切り分けること」に書きました。

「気にしない」は、やり方として難しい

職場の孤独への対処として、気にしないという方法がよく挙がります。ただ、これは実行が難しい方法です。

気にしないでいようと決めた時点で、気にしていないかどうかを自分で確認し続けることになります。ランチに誘われなかった、自分のいないところで話が決まっていた。そのたびに「気にしない」と言い聞かせる作業が増えます。

現実的なのは、感じたこと自体は否定せずに、職場に求めるものを絞ることです。職場は仕事をする場所であって、理解し合う場所ではないと線を引くと、期待していたぶんの落差が減ります。そのうえで、必要なのは全員ではなく、困ったときに声をかけられる相手が1人いることです。

職場の外に、置き場所を作る

職場の悩みは、職場の中では話せません。話した内容が回る可能性があり、評価にも関わるからです。かといって、家族や友人に話しても、事情がわからないぶん「そんなものでしょう」で終わることがあります。

だから、この種の話は行き場を失ったまま溜まっていきます。まずやれることは、頭の中に置いたままにしないことです。書き出す手順は「気持ちの整理がつかないときに、書き出して整理する方法」に、話せる場所の選択肢は「悩みを吐き出す場所がないときの選択肢」にまとめました。

誰にも読まれない形で吐き出したい場合、ひそひそタロットは、打ち明けた内容をAIがカードと合わせて読み解くWebサービスです。無料リーディングは登録不要・匿名なので、会社名も相手の名前も出さずに書けます。

※ 眠れない日が続く、休みの日も気持ちが戻らない、といった状態が続いているなら、職場の悩みという枠を超えています。職場に産業医や相談窓口があればそちらを、無い場合の相談先は「悩みを吐き出す場所がないときの選択肢」にまとめました。

よくある質問

職場で孤独を感じるのは、自分に問題があるからでしょうか?
性格の問題として片づけられることが多いのですが、実際には職場の側の条件で決まる部分が大きいものです。役割の話しかしない雰囲気、席の配置、会議の進め方、中途入社が少ない構成。同じ人でも、職場が変われば孤独の感じ方は変わります。まず環境の条件を疑ってから、自分の関わり方を見ると順序として無理がありません。
職場の孤独感を理由に辞めてもいいのでしょうか?
理由として十分に成立します。ただ、辞める前に切り分けておくと後悔が減ります。仕事の内容は続けたいのか、待遇に不満があるのか、それとも人との関わりだけが問題なのか。人との関わりだけが原因なら、異動や働き方の変更で解決することもあります。仕事そのものへの気持ちも冷めているなら、転職の検討に進むのが自然です。
リモートワークで孤独を感じます。どうすればいいですか?
リモート中心の働き方では、用件のない会話が発生しません。雑談は、意識して時間を取らないと起きなくなります。効くのは、会議の前後に数分だけ雑談の時間を作る、テキストでのやりとりに一言添える、月に一度でも直接会う機会を持つといった小さな設計です。孤独感は個人の努力より、やりとりの設計を変えるほうが動きます。
職場の人と仲良くならないといけませんか?
その必要はありません。職場で必要なのは、仲の良さではなく、困ったときに声をかけられる相手が1人いることです。全員と打ち解ける必要も、飲み会に出る必要もありません。1人いれば、孤立している状態からは抜けられます。

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